みなさんこんにちは、やまのです。
今回も、論文解説の回です!
最近の記事、つまんないよ〜〜と思われている方、すみません…これから体外受精の予定のやまのは最近、情報収集にハマっています…お許しを…
今回の記事では、
こんな感じの疑問が解決します^^ 気になる方は、最後まで読んでみてくださいね〜!
論文の概要
まず、今回ご紹介する論文はこちら。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5053884/
過去の研究では、運動と妊娠率の関連性について様々な結果が報告されてきました。競技アスリートのように過度に運動している女性は出産率が下がる傾向にある一方で、不妊治療中に適度な運動を続けている女性は、より高い着床率や出生率を示すといった結果もあります。
研究によって、色々な意見があるみたい
このような情報は混乱を招くかもしれませんが、実際には運動の種類、頻度、強度により、その影響は大きく変わる可能性があるとのことです。
では、この研究では誰を対象とし、どんな方法で行われたのかを簡単に解説します。
調査内容
今回取り上げる研究は、体外受精(IVF)を受ける女性のなかで、運動がどのように治療結果に影響を及ぼすかを調査したものです。
この研究では、2013年5月までに少なくとも1回の体外受精サイクルを終了した、18歳から46歳までの米国女性273人(ドナー精子を使用する予定がない方)を対象としました。そして、不妊治療を始める前の1年間に、運動や座った状態で過ごした時間を自己申告制のアンケートで調査しました。
結果
調査の結果、なんと以外な事実が判明。。。
まずはざっと、結果を箇条書きにしてみます。
- 平均年齢 35.3歳、BMI24
- 最もハードな運動をしていた女性は、最も運動をしていなかった女性と比較して、排卵障害や卵巣予備能の低下と診断される傾向が強かった。
- 特定の運動(エアロビクス、ローイング(ボート漕ぎ)、スキー、階段マシン)を週1.5時間以上行っている女性は特に、生児出生率が高い傾向にあった。
- 座って過ごす時間の長さは、体外受精の結果と関連がない。
- 運動は体外受精の成功に悪影響を及ぼす可能性は低く、ある特定の運動であれば有益である可能性がある。
まず、全体的に女性たちは週平均で約2.8時間ほどの中等度〜ハードな運動を行っていました。その中でも特に、エアロビクス、ローイング(ボート漕ぎ)、スキー、階段マシンで運動していた女性は、他の女性に比べて体外受精の成功率(生児出生率)が高かったことが示されました。
ローイングって何!?という方へ。下の画像を参考にしてください。ジムとかに行ったら置いてあるマシンなのですが、「毎月のジム代が高いよぅ〜〜」という方向けに、自宅用も売ってありました。(しかも折りたたみ式のコードレスww主婦のツボをついているww)
一方で、座って過ごす時間の長さは、体外受精の結果と関連がないことがわかりました。
「座りっぱなしは良くない」って思ってたので、運動できない日とかは自分を責めちゃう時もあったけど、座って過ごす時間の長さは体外受精の成功率と関連がないとわかって、ちょっとびっくりした…救われた…!!
しかし、ここで注目すべき点は「なんでもいいから運動すれば成功率が上がる」というわけではないんです。
運動が有益であるとされたのは、特定のタイプの運動(エアロビクス、ローイング、スキー、階段マシン)だけで、それ以外の活動が必ずしも有益であるわけではないということが明らかになりました。
また、運動が体外受精の成功率に与える影響は、女性のBMIによっても異なる可能性があることが示唆されました。BMIが正常範囲内の女性であれば運動は効果的ですが、過体重または肥満の場合はそのような関連性は見られませんでした。
考察
この研究では、運動量と体外受精の成功率の関連性を調べたものですが、研究者の方々は「自己申告性のアンケートなので、運動量を正確に計ることは難しい」と指摘しています。
「中等度の運動」と言っても、人それぞれ感じ方が違うもんね。体力がある人にとっての「中等度」と、体力がない人にとっての「中等度」は感じ方が違うから、単純に比較するのは難しいってことだね。
また、運動と妊娠率に関する研究はこれまでいくつも行われてきましたが、「普通の運動」「中程度の運動」「激しい運動」という言葉の意味は研究によって異なるため、それぞれの研究結果を比較するのは困難です。なので、運動量と体外受精の成功率についての明確な結論を出すためには、さらに多くの研究が必要となるだろうと、研究者たちは考えているようです。
運動は、ストレスや不安を軽減し、心の健康を保つのにも役立ちます。これまでの研究でも、ストレスが妊娠の成功率を下げることが示されています。だからこそ、適度な運動が体外受精の成功に良い影響を与えている、とも言えるのかもしれません。
結論とやまのの考え
この論文で書かれている結論をまとめると…
- 不妊治療開始前の1年間の運動量が、体外受精の結果に悪影響を及ぼす可能性は低い(ただし長年ハードなスポーツ競技をしている場合、話は別)
→座りっぱなしが悪いというわけではない - 特定の運動(エアロビクス、ローイング、スキー、階段マシン)が有益である可能性がある
こんな感じです。やまのの意見としては、
エアロビ、ローイング(ボート漕ぎ)、スキー、階段マシンって、どれも馴染みのない運動ばっかりやないかwww(アメリカの調査なので仕方なし)
って思いました。(笑)
ここで大切なことは、なぜこの4種類の運動だけ効果が高いという結果が出たのか?ということ。。。
※ここからは、論文には書かれていない、やまのの勝手な考察なのでご参考までに。
まずは、各運動の特徴をざっと調べてみました。
運動 | 特徴 |
---|---|
エアロビクス | 全身を使う有酸素運動 |
ローイング(ボート漕ぎ) | 全身を使う有酸素運動 |
スキー | 足を使う有酸素運動(一応、全身運動とも言われている) |
階段マシン | 足を使う有酸素運動 |
ご覧の通り、「足がメインor全身を使う有酸素運動」という共通点がありました。
この、やまのの分析は自分でも「ちょっと雑だな」と思ってるので、お許しください。あくまでも、やまのの独り言です。(笑)
なので、私的には、上記4つの運動が中々できないなぁ〜っていう方は「足がメインor全身を使う有酸素運動」という基準で何か別の運動をしても良いのかな〜って勝手に思ってます。笑
でも、ローイング(ボート漕ぎ)マシーンを買って、家でやるのが一番の近道なのかなとも思います。笑
まとめ
いかがでしたか?
今回は、運動と体外受精の成功率の関連性についての論文をご紹介しました!
私が一番衝撃的だったのは、「日常生活で座っている時間が長かったとしても、体外受精に悪影響を及ぼす可能性は低い」ということでした。
日頃、運動不足を気にしている私にとっては、ちょっと救われた気持ちになりました。笑
最後の方では、一部、私の勝手な見解を書きましたが、何か参考になることがあれば嬉しいです^^
他にも、いくつか既に興味深い論文をピックアップしてあるので、なるべく時間を作って記事にできたらな〜と思ってます!
元々は自分のために集めた情報なので、「どうせなら公開して皆んなで共有しよう!」って感じで記事を書き始めました^^
なので割と気ままに更新してますが、お許しください。笑
もし、「記事の更新を見逃したくない!」という方がいらっしゃれば、記事を更新した時は毎回Twitterで告知しているので、フォローしといてもらえれば見逃しはないかな〜と思います!
それでは、またっ!